Makiko


087
「花・真喜子」 
45cm x40cm 2011
麻布・岩絵具・水干・膠・墨・金泥
sumi-ink. mineral pigments and hide-glue on linencanvas.




087
「花・真喜子」 
45cm x40cm 2011
麻布・岩絵具・水干・膠・墨・金泥
sumi-ink. mineral pigments and hide-glue on linencanvas.




085
「根・真喜子」
40cm x40cm 2011
麻布・岩絵具・水干・膠・墨・金泥
sumi-ink. mineral pigments and hide-glue on linencanvas.




082
「甘い風・真喜子」
80cm x40cm 2011
麻布・岩絵具・水干・膠・墨・金泥
sumi-ink. mineral pigments and hide-glue on linencanvas.
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うねる水面を二人で見に来た
ねっとりと痙攣する漣は
寄せるように見えて、退くように見える。

「ねえ、海の底で熱い水が湧き出していること、知っている?」
君は独り言のふりをして、私を験す。
私は海底の熱水に辿り着こうと試みるが
潜っても潜っても、冷たく暗い水ばかりで
やがて凍えて溺れてしまふ。

ねっりと痙攣する漣に
死んだ海月が浮いている。
「死んだ海月も刺すかしら、私の身体は痺れて海の底に沈むのかしら?」
そう云って君は、伸ばした指をゼラチンに押し当てる
白い指が血で汚れぬかと凝視する。

潮と湿りを孕んだ風が私を痛めつける
漕いでも漕いでも、暗く冷たい水面だ。

「もふ帰ろう、私の部屋で君を描こう」




078
「甘い水・真喜子」
55cm x55cm 2011
麻布・岩絵具・水干・膠・墨・金泥
sumi-ink. mineral pigments and hide-glue on linencanvas.


雨の匂いがした
冷たい雨とは違う
甘い水の匂いだった
君が息を吐く毎に
私の部屋は甘い水で満たされた
私は念願する
二人でぬるい雨になって
海に注いで
熱い地底に触れるまで
ゆっくり沈みたいのだと




073
「雨音・真喜子」
40cm x20cm 2010
麻布・岩絵具・水干・膠・墨・金泥
sumi-ink. mineral pigments and hide-glue on linencanvas.




070
「蝋燭/潮騒・真喜子」
43cm x75cm 2010
麻布・岩絵具・水干・膠・墨・金泥
sumi-ink. mineral pigments and hide-glue on linencanvas.




056
「蝋燭/潮騒・真喜子」
75cm x43cm 2010
麻布・岩絵具・水干・膠・墨・金泥
sumi-ink. mineral pigments and hide-glue on linencanvas.


光る肩も、
湿った唇も、
黒い髪も、
だから、
君は人魚みたいだ。






(C) Ikenaga Yasunari 池永康晟