Yu


072 手を繋ぐ・ゆう
亜麻布/岩絵具/膠/墨/金泥/燻銀
sumi-ink. mineral pigments and hide-glue on linencanvas.




052
「歌遊み・ゆう」 
55cm x25,5cm 2009
亜麻布/岩絵具/膠/墨/金泥/燻銀
sumi-ink. mineral pigments and hide-glue on linencanvas.


「晴れたらまた来るの」。
そう言い残して帰った君。
私は待っているのに、
霧は晴れない。

「満月の夜なら、また会えるの」。
そう言ったままの人を、
私は思い出している。

月が満ちるのを見逃さなぬように、
暮れる空を見ているのに、
霧の向こうに月は隠れて、
私の期待も隠してしまう。.




049
「朝闇・ゆう」 
30cm x30cm 2009
亜麻布/岩絵具/膠/墨/金泥/燻銀
sumi-ink. mineral pigments and hide-glue on linencanvas.


「私、子供の頃水泳の選手だったのよ」。
「道理で、尖った肩が綺麗だと思った」。
「そお?良かった」。

そう言うと君は、リネンの水面に飛び込んで、
背泳ぎの真似をして見せた。

シーツの波の中で、柔らかな肢体は見事に弾んだ。




048
「歌遊み・ゆう」 
25cm x25cm 2009
亜麻布/岩絵具/膠/墨/金泥/燻銀
sumi-ink. mineral pigments and hide-glue on linencanvas.




039
「期待・ゆう」 
70cm x35cm 2008
亜麻布/岩絵具/膠/墨/金泥/燻銀
sumi-ink. mineral pigments and hide-glue on linencanvas.


木綿の擦れる微音が、
身体の隋を撃ち叩く。
無言の期待は、
高まってゆく。




038
「夕刻・ゆう」 
80cm x40cm 2008
亜麻布/岩絵具/膠/墨/金泥/燻銀
sumi-ink. mineral pigments and hide-glue on linencanvas.


夕刻の、
移ろう窓の色を眺めながら、
君は耳を澄ませている。
「土の匂いがするわ」、
「また雨が降るの」。






(C) Ikenaga Yasunari 池永康晟